エリアマーケティング/WEBマーケティング・折込チラシのブログ

自店舗・競合店舗の商圏特性を把握する位置情報マーケティングツール「Location Navigator」

作成者: 大住 浩章|2023/11/17 8:51:37
 

位置情報マーケティングという言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
スマートフォンの普及により、「位置情報」を活用したアプリ等のサービスを利用する機会が増え、ユーザーから同意を得た精度の高い位置情報をマーケティングに活用することができるようになりました。
位置情報データを活用することにより、人流分析や来店者属性・居住地の把握等、高度な鮮度の高いエリアマーケティングが可能となります。

本記事では、位置情報データを利活用した新しいエリア分析ツールLocation Navigator」の解説をします。自店舗はもちろん競合店舗の来店者属性や居住地域など可視化することができ、販促広告効果の検証出店改装計画にも活用されていす。

 

 すでに活用されています。

Location Navigator(ロケーション ナビゲーター)とは・・・

自分のお店の商圏はどの範囲なのか。
来ているお客様は、どんな性別・年代が多いのか。
どこに、どんな人が、どれくらい、どこから来訪しているか、計測・可視化します。
 
指定した自店舗・競合店、それぞれの店舗への来店者属性分析と居住地域分析が可能で、店舗への人の動きを可視化が可能です。
KDDI の au スマートフォンGPSデータと契約者属性データ(性・年代)を使い、顧客情報と組み合わせた分析で、大きな気付きを得ることができるのが、この新しいエリア分析ツール「Location Navigator」です。

 GPS位置情報データを搭載したこれまでにないGIS

 Location Navigatorでの分析は、KDDIのauスマートフォンの位置情報ビッグデータに契約者属性を紐づけ、性・年代等の属性分析を行います。
 
 高精度なGPS位置情報データを用いることで、正確・詳細な分析が実現します。
他の位置情報データ分析の多くは、通常500mメッシュのところ、125mの狭域メッシュでの分析が可能となっており、メッシュからメッシュへの移動結果ではなく、道路単位での動線分析ができます。
また、位置情報データ自体が、アプリからの推測データではなく、契約者データに基づく確かな性年代別データのため、より正確・詳細な分析を行うことを可能にしています。

一般的なエリアマーケティングは、公的統計データを用いて行われておりましたが、公的統計データの国勢調査データは5年毎、住民基本台帳データでも1年毎の更新周期のデータですが、Location Navigatorの位置情報データは、直近約3日前までの位置情報データをアップデートし、データ鮮度を保ったデータと過去(1年前まで)の分析が可能です。
また、位置情報データを活用することで、滞在人口データを属性で分析をすることができ、競合店舗の来店者属性を分析することが可能です。
 

 
Location Navigatorでできること
 
➀滞在人口分析・・・
どのエリアから、どの時間帯に来店が多いのかといった情報を得ることができます。性年代別・平日祝休日別・時間帯別に集計・可視化することができます。
 
 
②来訪者居住地分析・・・
来訪者のどの地域から来ているのかを知ることができます。居住地を市区町村別・町丁目別に集計・可視化することができます。
 
 
 
③主要導線分析・・・
来訪者が徒歩で来ているのか、自動車で来ているのか、徒歩・自動車の通行量・交通量を道路単位で、性年代別に、時間帯別、方向別に集計・可視化することができます
 
 
 
店舗の出店計画、販売促進広告の効果検証に活用できるエリア分析ソリューション 
Location Navigatorの位置情報データ分析で、どのようなお客様が、どこのエリアから来店されているのかを発見することができます。来店者の動きが把握できるようになると
自店舗のどのエリアに課題があるのか?競合のどこを攻めれば良いのか?どの範囲にチラシを配布すれば良いのか?どの範囲で広告配信すればいいのか?これらのクエスチョンを解決するきっかけになります。
 
性別・年代、居住以外にも勤務、来街に関する属性データを活用し、商圏や来街者、時間帯別傾向などのデータを活用して、鮮度の高いエリア分析を行うことが可能となります。

店舗の出店計画において、計画段階で、競合店の来店者属性・傾向を分析・把握することで、ハフ分析や売上予測など出店計画には欠かせない分析にも利活用することができます。また、人の流れを把握することができ、ロードサインの設置場所など適切な来店誘導施策を立案することもできます。
 
滞留人口を分析することで、近隣エリアに競合店が出店した場合に競合店出店前後の分析をすることで、競合店出店の影響を把握することもでき、属性やエリアをみることで、販促施策やMD施策に活用することも可能です。
 
また、来店客調査の手段として、Location Navigatorを活用して、特定の期間の来店状況を可視化することで、マンパワーな調査と比較すると低コスト・短時間で実施することができます。
 
Location Navigatorの分析は、折込エリアの変更など販促の効果検証にも活用することができます。属性や居住地域のデータを基に販促媒体の選定の情報ともなります。新聞折込カバー率などの別データとも利活用することで、新聞折込やポスティング、チラッシュ・ぽすけっとなど販促媒体を検討する情報として有用なものになり、実施後の広告効果の検証も可能です。
 
属性情報を把握できるという点では、属性での広告配信設定が可能なウェブ広告にも活用することができます。ウェブ広告配信期間の来店客の変化を検証することも可能です。 
現在、積極的な取り組みが行われているO2O施策においても実施前のプランニング段階で、Location Navigatorによる分析を基にした属性やエリアの配信設定を行っています。Google広告やYahoo!広告、LINE広告などの広告による来店を計測できる来店計測をあわせて行うことで、ウェブ販促の最適化を行うことができます。
 
 

店舗出店
出店戦略、売上予測や店舗誘導施策

公的統計データでの売上予測を行う場合は、商圏の居住データで算出することが多く、店舗の立地状況によっては、店舗前通行量を加味することで売上予測の精度向上に活用できます。駅や大型商業施設や交差点など、人の流れの発生源から店舗への動線を知ることによって、主要導線や周辺道路の交通量と流れを把握することができます。また、ロードサインの設置場所の選定など適切な来店誘導施策を実行することが可能となります。

 

販促エリアの最適化・広告効果検証

商圏把握、販促エリアの最適化、広告投下前後の変化を把握
来店誘導のためのエリア販促において、新聞折込やポスティングなどの販促ROI(費用対効果)を最適化することができます。位置情報データから来店者の居住地エリアと商圏データを勘案し、最適なエリア選定ができます。販促実施前と販促実施後の商圏特性、来店者属性の変化を計測、可視化することが可能です。

 

競合分析

競合商圏・自店ドミナント商圏の把握、競合影響調査

小地域(メッシュ・町丁目)別の店舗ごとの来店者計測が可能なため、自店以外にも競合店の集客エリアや地域の競合度合いの把握ができます。競合店の出店前後での影響の変化を可視化することも可能です。

 

オリコミサービス主な業種別活用事例

小売業①・・・自店舗と最寄り競合店の来店者性別、年齢帯別、時間帯別の位置情報データをLocation Navigatorで取得。店舗販促、商品戦略に活用。

小売業➁・・・ウェブ広告配信前と後で来店者属性(性・年齢帯)の位置情報変化をLocation Navigatorで計測。あわせて商圏エリアの見直しを図った。

飲食業①・・・ロードサインの設置場所の選定でLocation Navigatorの主要動線分析を活用。道路ごとの通行者数を算出し、通行量が多い道路にロードサイン設置を提案。

不動産業・・・新規住宅展示来場者の居住地エリア(市区町村)をLocation Navigatorで取得。エリアプロモーション(主に折込広告の配布)の最適化に活用。

レジャー施設・・・イベント毎、季節毎の来訪者の性別、年齢帯別の位置情報データをLocation Navigatorで取得。イベント施策、広告戦略に活用。

 

Location Navigator(位置情報マーケティング) は販促を活性化させる

今現在、スーパーマーケットをはじめとする流通小売業、多店舗展開のチェーン企業、都市・商業開発のディベロッパー、広告代理店等の商圏分析および販促エリア分析、店舗の商圏分析、新聞折込の投資最適化のツールとしても大変好評をいただいております。

今回は、競合の情報を位置情報データを活用した分析で把握することができる「Location Navigator」を解説させて頂きました。
オリコミサービスは、「Location Navigator」をはじめ店舗・拠点をもつ企業様のビジネスを大きく拡大するマーケティングソリューションをご提供しております。

ぜひお気軽にご相談いただきたいと思います。実績に基いたサポートをさせていただきます!