販促カレンダーというものをご存じですか?
企業が消費者に向けて新商品をリリースしたり、お店でセールを行ったり、販促活動を行う際に、季節の行事や、その時期のデータなど、様々なタイミングごとの参考情報がカレンダー形式で記されたデータのことです。
年間で販促計画を考える時に、季節ごとの販促を考える時に、世の中の習慣や、求められる商品、人々がどういった動きをするのかは、発信したい情報と重ね合わせてどう伝えていくかを考える必要があります。1月→お正月→お餅。2月→バレンタイン→チョコレート。などなど、季節的なイベントの販促における活用シーンは、イメージしやすいと思います。
その「タイミング」を考慮した販促計画を立てる時に役立つのが「販促カレンダー」です。
年間を通して、「今日は何の日」といった情報が記載されていたり、消費者の生活の中で関わりが深いイベントであったり、それに関連した習慣について記載されているものもあります。うまく活用すれば、消費者のマインドが高まるタイミングにあわせて、自社のサービス・情報について、訴求効果の高い販促を行えるようになります。
近年では、facebookや、Twitterなどでの記事発信の際に、ネタ元として活用されることもあります。記事についてのネタに困っている方は、このカレンダーを見ながら投稿の計画を立てれば、投稿のバリエーションを増やしたり、通常行っている投稿に気の利いた魅力的な要素を足した記事を書くことも可能かもしれません。
今回は、無料で公開されているカレンダーを厳選してご案内しています。いろんな種類がありますので、その中から厳選してリスト化しました。無料のデータなので、まずはダウンロードしてみて、揃えて並べて見てみることをお勧めします。自社のビジネスとは関係ない、他の業種の切り口が、自社サービスに活用できるようなケースがあるためです。
1.SM、GMS、HC、DgS向け、業種別カレンダー
業種別販促カレンダー2022年6月~2022年8月版 まとめてダウンロード
まず、新聞折込広告を中心に扱う、弊社オリコミサービスで発行している、お店の業種に合わせたカレンダーです。例えばバレンタインデーで売れる物はスーパーであれば、チョコレートその物がその時期売れる商品かもしれませんが、ホームセンターであれば手作り用のキットなどが売れるかもしれません。そのお店で扱う商材に合わせて販促の切り口は変わってきます。
それを「スーパー」「GMS(ジェネラルマーチャンダイジングストア)」「ホームセンター」「ドラッグストア」という業種別の時期によっての販促の企画の提案や、それに関連するアンケートなどを含んだカレンダーが、こちらでまとめてダウンロードできます。
「GMS」のカレンダーには、衣料品や家電に関連する企画なども含んだ企画案が載っています。また、自分の関わる業種と異なる業種のカレンダーを見てみると、マンネリ化した販促の計画に、新しい切り口を見出すことができるかもしれません。3ヶ月ごとに最新のカレンダーが出ています。ぜひダウンロードしてみて下さい。
2.検索予想キーワードなどが載ったカレンダー
販促カレンダー|Yahoo!プロモーション広告
Yahoo!が運営するリスティング広告サービス「Yahoo! プロモーション広告」によるカレンダーです。Yahoo!が調べた検索の変動を元にして、リスティング広告におけるキーワード選定のヒントが載っています。また、SEOについての言及もされています。
Webプロモーションに特化していますが、検索は人のニーズの移り変わりを色濃く反映したデータになっていますので、ECサイトだけではなく、小売業のリアル店舗でも参考になる内容です。業種別のものや、日本全国を「北海道・東北」「関東」「中部」「近畿」「中国」「九州・沖縄」とブロックごとに分けたものもあります。地域のイベントやお祭りなどが都道府県ごとに記載されていますので、自分のある店舗のある地区を参考にしたり、全国に店舗を展開されている企業の販促担当者さんは、エリアごとに販促を変えるような施策を計画する際の参考にしてみてください。
3.食品販促に関連するカレンダー
食品販促マスタープラン|BAU COMMUNICATIONS
スーパーマーケットなどの食品部門向けのカレンダーです。
3ヶ月ごとにカレンダーが毎月更新されているため、余裕を持って販促活動を準備したい人におすすめです。行事・催事だけでなく、食生活における生活者動向や昨年度の食材消費支出金、天候データなどが掲載されています。また各イベントに関連するメニューや、旬な食材に関する情報がカレンダー形式でまとめられています。食品を扱う企業の担当者さんにオススメです。
4.野菜や果物に関する情報が満載のカレンダー
販促カレンダー|東京多摩青果株式会社
東京・国立にある卸売市場、東京多摩青果によるカレンダーです。青果市場らしく、野菜、果物の出荷予定や出荷予想、主要品目などが掲載されています。季節ごとの初荷予定も記載されており、やはりこちらも、食品スーパーや青果を扱う業態での販促計画時に役立てていただける資料です。
5.外食産業向けのカレンダー
繁盛店お役立ち情報|【味の素KK】業務用商品サイト
味の素KKによる外食産業向けの販促カレンダーです。(※このカレンダーを見るためには無料の会員登録が必要。)このカレンダーには、外食動向、行事だけでなく、その月の旬の食品を使ったレシピなど、お店を作るためのヒントが載っています。また、日本フード サービス協会で発表している、外食各業態の昨年同月比も併記されており、外食に関わる方は大変参考になるカレンダーです。
6.PC画面の壁紙にもできるカレンダー
販促カレンダー|アルファ
こちらは小売業向けのカレンダー。ショッパー・マーケティングや販促支援などを行う株式会社アルファのカレンダーです。印刷して書き込みが出来るタイプのPDF形式のものと、PCディスプレイの壁紙にできるタイプもあります。行事・催事や記念日、おすすめの売り場展開などが掲載されています。
7.地域ごとの販促用カレンダー
販促カレンダー|東洋印刷株式会社
先に挙げている販促カレンダーは日本国内で、一般的な傾向をとってカレンダーにしているデータです。こちらの、東洋印刷さんで作成しているカレンダーは、「関東」「東北」「近畿・東海」「中国・四国」「九州」という5つのブロックに分けて、カレンダーを作成しています。地域ごとに商習慣が違っていたり、もちろん気温などの推移も、都市によって変わります。 それらのデータをブロックごとにまとめたカレンダーがこちらのカレンダーです。メーカーでも最近は、エリアごとのプロモーションを強化している企業が増えてきています。そういった取り組みのなかでも活用することができるかもしれません。
8.自分で作る販促用のカレンダー
販促カレンダー|Bizocean
ご紹介したそれぞれのデータを参考にして、自分たちで作成する手段もあります。
そんな時に使えるテンプレートを、こちらからダウンロードする事が可能です。
以上、無料で手に入れられる販促カレンダーのまとめでした。
これらを使った販促計画は、イベントやキャンペーンを立てる3ヶ月前くらいから計画を立てるのが一般的。事前にこれらに手を付けておくことができれば、実際に実行する時に負荷を減らすことができます。なかなか、前もって事前計画のために時間を取れないものですが、販促カレンダーというベンチマークがあれば販促計画の設計もかなり楽になります。計画的に企画を練っていくようにしましょう。