2020年の東京オリンピックを控え、東京では湾岸地域を中心に高層マンションの建設が進み、タワーマンション(タワマン)と呼ばれる高層かつ、値段の高いマンションが多く立ち並ぶエリアが出現しています。企業はタワーマンションに住む高所得者層に情報を届ける方法を模索していますが、セキュリティが高いのもあって、広告を届けるのは難しいところがあります。チラシなどの配布を断られる場合が多いのが実情です。
今回は、最近多くのお問い合わせをいただく、高層マンションの住人に対してチラシを届けることができるサービスについて、いくつかご紹介したいと思います。
目次
1、高層マンション向け広告媒体について
2、マンションチラシ配布サービス
・高層タワーマンション向けチラシお届けサービス
・湾岸MAIL
・港区新聞
・中央区新聞
3、マンションサイネージ
・MANSION SIGNAGE(マンションサイネージ)
・MANSION ENTRANCE VISION(マンションエントランスビジョン)
1、高層マンション向け広告媒体
高層マンション向け広告媒体は大きく2つの方法があります。チラシを届けるサービスと、サイネージで情報を届ける方法です。
1つ目の、チラシ配送サービスのルートは様々です。サービス会社が高層マンションの住人に事前にアンケートや会員登録を行い、サービス希望者または該当する住民にチラシのみを配送するサービスや、フリーペーパーや雑誌などにチラシを封入して届ける媒体もあります。他にも、地域新聞や会報など信頼度の高い刊行物と共に届けるサービスがあります。
これらはポスティングや、新聞折込と併用することで、どうしても配りに入ることができないところも含めて、そのエリアでの情報到達率を上げることができます。また、都心の高層マンションは、居住者の所得が高い傾向があり、商材によって高い反響が望めます。決して大量にチラシを届けることができるものではないのですが、チラシを活用した販促を行っている企業担当者にはぜひとも検討してもらいたいメディアです。
2つ目のサイネージは、マンションのエントランスにモニターを設置し、マンション住民向けに生活お役立ち情報を配信し、利便性を高めると共に放送枠を企業に提供し、広告を放映するサービスです。広告だけでなく、お役立ち情報も流すことで、マンション内に設置することが可能となっています。単価が高いサービス、たとえば高級車や、個別の教育指導サービスなどで高い反響が得られます。
これらをうまく組み合わせて、なかなか接点を持つことができない高層マンション居住者に情報を届けることができます。
では順番に、具体的に東京都内を中心に展開されているサービスについてご案内します。
概要:高層タワーマンション向けチラシお届けサービスは、タワーマンションにチラシ等を直接お届けできるサービスです。定期的にチラシをパッケージングし、メール便として一軒一軒配達する形式になっています。
住民に定期的にアンケートを実施したり、サービス不要の世帯には配達をしない等、住民の要望に沿う形のサービスです。
エリアと部数:東京エリア港区など都心部の高級マンション約35,000世帯。横浜市西区を中心とした高級マンション約5,000世帯。
料金:重さ8gまでが13円(目安としてA4サイズ90kg、B5サイズで110kgの紙質のもの)。
8.1~14.0gで17円。冊子やカタログなども届けることが可能で、重くなるほど料金は高くなります。
配布日:月に1回くらいの頻度で順次配布されます。
概要:「湾岸メール」は中央区、港区、江東区の湾岸エリアの高層マンションに、月2回、チラシなどの広告物を宛名付きで地域情報とともにお届けするサービスです。
エリアと部数:
【港区】港南・芝浦・芝・芝公園・三田・海岸・台場 13,000部
【中央区】勝どき・晴海・豊海・月島・佃 15,000部
【江東区】豊洲・辰巳・東雲・有明 22,000部
料金:B4サイズ 13.0円 B5サイズ 15.5円
配布日:火・水曜日の2日間配布を月2回(年末年始は除く)
概要:日本地域振興新聞社が、東京都港区・中央区・江東区のマンション、戸建、店舗、会社ポストへ1軒1軒無料配布しているコミュニティ新聞です。各配布対象エリアにあるマンションの90%以上へ配布が可能です。新聞とは違うルートで配られており、高い到達率が期待できます。
エリアと部数:港区 80,000部 中央区 60,000部 江東区 60,000部
料金:B4サイズ 8.0円
配布日:各エリアによって異なります。配布には10日間ほどの期間が掛かります。
続いて、マンションの中にある、液晶ビジョンに情報を配信するサービス。繰り返しサイネージに表示して、居住者に情報を見せることでサービスの認知を高めることができます。高級な商材(車や高級品など)で効果が上がっているということで最近出稿が増えているサービスです。
概要:マンションの入口や共用のスペースで人が通る場所に置いてある液晶に情報を配信することができます。マンションを出入りする動線に設けられていることが多く、何度もリーチすることが可能です。フリークエンシーを高め、商品のブランド認知向上につなげることができます。その液晶自体は、管理組合が公認しています。その分の考査はもちろんありますが、マンション管理組合公認の情報媒体として、広告配信さるため、他にはない高い信頼度と安心感があります。
エリアと設置場所:都内(港区、中央区、千代田区)を中心に富裕層の多い地域
料金:2週間で9,000円から(マンションの規模によって異なります)
掲出期間:基本は2週間単位です。
概要:マンションサイネージと同様、マンションの入口や共用のスペースで人が通る場所に置いてある液晶に情報を配信することができます。
住友不動産のマンションに15箇所の設置がされています。共用部の注目の高い場所にサイネージが設置されています。
エリアと設置場所:港区、豊島区、新宿、江東区、板橋区、北区、江戸川区、横浜市、昭島市のマンション。
料金:1ヶ月で40,000円から(マンションの規模によって異なります)
掲出期間:基本は1ヶ月単位です。
以上、都心の高層マンションにチラシで情報を届ける方法でした。展開されているマンションの一覧もございます。お気軽にお問い合わせください。場所によっては、通常のポスティングや新聞折込でもチラシを配布することができる場合もあります。もし、タワーマンションにピンポイントで情報を届けたい、ということでしたら、こちらでご案内したサービスも検討してみてください。