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店舗集客に特化したGoogle広告「P-MAX for store goals」とは?

作成者: 大住 浩章|2024/02/21 9:53:09
Google広告「P-MAX」キャンペーンに2022年8月に追加された「P-MAX for store goals」。Google広告のあらゆる広告枠に広告を配信することが可能で、来店可能性の高いユーザーに対してリーチすることが可能です。Google広告単体での実施よりも広くリーチすることができ、機械学習によって、最適化された広告配信が来店数と店舗の売上の向上に効果を発揮します。店舗集客に課題を持つ企業様には、ぜひ一度お取組みして頂きたい手法となっております。
本記事では、「P-MAX for store goals」の仕組みやメリットやデメリットなどを本記事では解説していきます。
 
 
 

 

 

 
P-MAXとは?
 
2021年11月にGoogle広告に実装されたP-MAXPerformance Maxキャンペーン)は、Google広告のあらゆる広告枠(検索、ディスプレイ、YouTubeGmail、Googleマップなど)に自動的に配信し、最大限の成果を目指すために設計されています。 今後のWEB上での来店促進を行っていくうえでの重要な広告配信方法となっています。
店舗集客の施策としてのGoogle広告の活用は、Google公式サイトでも来店数や売上など来店指標の数値が10%~20%アップした事例が挙げられております。
(参考:Think with Google・Google Japan Blog・Google Ads ブログ)
   

 

 
P-MAXの来店数と店舗売上の向上に特化した「P-MAX for Store Goals」とは?
来店数と店舗売上の向上を目標とした「P-MAX for Store Goals」は、ユーザーがいつどのように店舗を訪問するかを決める際の必要な情報を提供できるように設計されています。広告の配信先は、Google 検索ネットワーク、Google マップ、YouTube、Gmail、Google ディスプレイ ネットワークといった Google広告のあらゆる広告枠に配信することができるため、来店する可能性が高いユーザーにあらゆる接点で広告を配信することができます。弊社事例では、ディスプレイ広告単体の実施と比較して、売上・客数ともに5%以上アップしている案件もございます。
 

 
P-MAX for store goalsの仕組み
実店舗の目標に基づくP-MAX for store goalsは、店舗所在地、予算、広告アセットを設定することで、Google AI によって自動最適化がされます。

実店舗の価値とコンバージョンを最大化し(来店数、店舗での販売、通話クリック数、ルート検索数のクリックを使用)、Googleのサービスやネットワーク全体で店舗を宣伝することを目的とします。実店舗の目標に基づくP-MAXキャンペーンでは、Googleビジネスプロフィールの地域に半径を指定したターゲット設定も使用できます。

配信広告枠

 
Googleマップ
 
実店舗の目標に基づくP-MAXキャンペーン「P-MAX for store goals」を実施すると、ユーザーが訪問先について、検索した際にアピールすることができます。予想されるユーザーニーズや関心に応じて、関連するビジネス情報がナビゲーション型の広告で表示されます。
 
ユーザーがGoogleマップで店舗を検索したり、店舗のある地域を探索したりすると、これらの行動と店舗とをマッチングします。店舗の近くにいた場合や店舗がある地域に興味を示していたりするモバイルデバイスのユーザーに広告を表示できます。
モバイルデバイスでユーザーが店舗を検索した際に、マップの検索結果に広告を表示できます。
 
 
Google検索ネットワーク
 
   
ビジネス情報と店舗に関連する検索語句が使われたときに、店舗コンバージョン重視の広告を表示することもできます。
 
 
YouTube
 
 
店舗へ来店する可能性の高いユーザーに対して広告をYouTubeに表示できます。
 
 

Google ディスプレイ ネットワーク

Googleディスプレイネットワークで最も関連性の高い場所に広告を掲載できます。店舗や商品への関心を最大限に集められるように掲載先が最適化されます。

 

ビジネス プロフィール

実店舗の目標に基づくP-MAX(P-MAX for store goals)では、Googleビジネスプロフィールを使用して、店舗限定の特典や商品、店舗の属性をアピールし、ユーザーを実店舗に呼び込むことができます。

 

 Gmail

   
実店舗の目標に基づくP-MAX(P-MAX for store goals)では、
モバイルデバイスのGmailの画面に広告を表示できます。
 
   
メリット
 
Google広告のあらゆる広告枠に広告配信が可能
 

Googleの様々な広告プラットフォームを利用して、幅広いオーディエンスにアプローチし様々なターゲットグループにリーチすることが可能です。他の配信方法では接点を持つことができない”面”においても、動的に広告が生成されて、消費者に行動を促したい目標に向かって多くの接点が創出されます。

AIによる最適化
 

GoogleのAI技術を駆使して、広告の配信と入札戦略を最適化することでコンバージョン率の向上とコスト効率の良い広告運用が可能になります。テキスト、画像、ビデオなど、さまざまな広告フォーマットを使って、多岐にわたるオーディエンスの関心を引きます。

統合されたキャンペーン管理 

一つのキャンペーンで複数のプラットフォームをカバーするため、キャンペーンの管理が簡素化されます。統合されているとは言え運用するのは簡単な話ではないのですが、機械にお任せの部分があるため、素材の準備やキャンペーンの構造化をうまく設計すれば管理がしやすい面がメリットであると言えます。

 

デメリット
 

コントロールできる部分が限定的である

AIによる最適化によって、詳細なコントロールが制限される可能性があります。特に、特定のキーワードやチャネルを細かく制御したい場合は、従来の検索広告やディスプレイ広告を活用した方が期待通りの効果を得られることがあります。
 

✅データが細かく見られない項目がある

P-MAXは、広告のパフォーマンスに関する詳細なデータが見られない項目があります。この「見られない項目」というのはディスプレイ広告や検索広告のキーワードや広告文、画像一つ一つのクリック率や品質のスコアが見られない、ということであって、広告そのものが効率的に配信されているかは確認できる項目があります。アセットをひとまとまりの”編集情報”として捉えて、その単位で情報を入れ替えながらある程度長期で効率を考えていくことが重要なポイントになります。

機械学習による自動最適化に時間がかかる場合がある

必要なデータをGoogleAIに学習させる必要があるため、一定の時間がかかる場合があります。また、最適化するために広告アセットの入れ替え必要になる場合があります。初期の広告アセット用意など知見が必要になる部分もあります。 

 
効果検証方法
 
実店舗の目標に基づくP-MAXキャンペーン( P-MAX for store goals )は、キャンペーンのROI(投資対効果)を算出して、効果について評価するために不可欠です。来店数を正確に測定することで、どの広告が実際の店舗訪問につながっているかを把握し、今後の広告戦略を適切に調整することができます。来店が測定される仕組みはGoogle Store Visitのページでも紹介しています。 
 
     
おわりに
 
本記事では、P-MAXの来店数と店舗売上の向上に特化した「P-MAX for Store Goals」について解説しました。課題や目的によっては、P-MAXではなく、通常の広告
キャンペーンが効果的な場合もございます。
ご検討段階で、シミュレーションや事例と一緒にご提案させていただきます。
ぜひお気軽にご相談いただければと思います。
 
 
 
 参考:デジタル広告の店舗別予算と販促を最適化するサービス「フリワケ」とは?