TVerとは?
TVer(ティーバー)とは、NHKと民放テレビ局が共同で運営するオンデマンドサービスです。
視聴者は無料で、各局の好きな番組、常時約750番組のテレビ番組をスマートフォンやタブレット、パソコンから視聴することができます。
番組の放送後1週間以内であれば、ほとんどの作品を視聴可能となっています。
TVer利用状況
利用状況は、アプリダウンロード数/6,000万、月間再生数(TVer単体)/3.9億回、MUB/月間ユニークブラウザ(TVer 単体)/3,000万、認知率(15~69歳/男女)/69.9%とTVer公式サイト(https://biz.tver.co.jp/)で紹介されています。
(※追記)先のTVer社の発表では、最新情報として、2024年1月で歴代最高となる約3,500万MUBを記録し、月間再生数も4億回超え、TVerアプリのダウンロード数も累計7,000万DLを記録と発表されました。
利用者構成比
人口動態に近い形でエリア分布しており、関東40%、近畿18%、中部15%
バラエティやスポーツのライブ配信の拡充により、10代の若年層や男性ユーザーも増加しているため、TVCMでは届きにくくなってきている若年層へのリーチします。
コネクテッドTV(CTV)における利用動向
主要な家電メーカーが、インターネットに接続可能なスマートTVの機能を標準搭載しているほか、従来のテレビに外付けデバイスでなどコネクテッド機能を付加することができるようになってきました。
CTVの強化として、デバイスのリモコンボタンに「TVer」ボタンの搭載が進み、CTVでの再生比率も総再生数の33%以上となっています。
また、CTVでの視聴が増えることで、2人以上でコネクテッドTVを利用するケースもTVerでは35.4%と他動画サービスの28.6%よりも多く、TVerの平均利用人数は1.7人となっています。
TVer広告の特長
- テレビ視聴者に直接アプローチできる
テレビ離れが進む中でも、TVerは視聴者がテレビ番組を視聴する重要なプラットフォームとなっています。オンデマンド視聴が主流になる中で、放送CMに代わる新たな広告手段としてTVer広告に注目が集まっています。
- 高い視聴モチベーションを持つ視聴者に訴求できる
TVerでは、視聴者が能動的にテレビ番組を選んで視聴しています。CMがスキップできるサービスも多い中、TVerの視聴者は広告に対しても高い関心を持っている傾向にあります。
- 細かい配信ターゲティングが可能
TVer広告では視聴者の属性データ(性別、年齢、地域など)を活用して、きめ細かいターゲティング配信が行えます。ニーズに合わせた適切なクリエイティブを配信することで、広告の訴求力を高めることができます。
TVer広告の活用事例
ここからは、実際のTVer広告の活用事例をいくつか紹介していきます。
【事例1】外食チェーンの集客促進キャンペーン
ある外食チェーンでは、新規出店に合わせたブランド認知向上とオンラインでの注文促進を目的に、TVer広告を活用したキャンペーンを実施されました。
TVer広告では、メニューや店舗の魅力を訴求するクリエイティブを15秒バージョンで配信。
キャンペーン期間中、TVer広告の視聴数は計画を大きく上回り、オンラインからの注文数も前年比150%以上のアップを記録しました。ターゲット層に効果的にリーチできたことで、店舗集客にも好影響を与えることができました。
【事例2】自治体の観光プロモーション
ある地方自治体では、観光キャンペーンの一環としてTVer広告を活用、地域の魅力的な観光スポットを紹介するコンテンツを制作し、視聴者の興味関心に合わせて、エリア別・ジャンル別でターゲティングを行い配信しました。この取り組みにより、広告の視聴数が当初の目標を大幅に上回り、公式サイトへのアクセス数も大きく増加。観光客の誘致にもつながる取り組みとして行っています。
【事例3】家電メーカーのブランディング強化
ある家電メーカーは、自社ブランドの認知向上とイメージ定着を目的に、TVer広告を活用したキャンペーンを展開しました。人気ドラマへの番組提供を行い、ブランドロゴやキャッチコピーを効果的に訴求。視聴者の記憶に強く残る仕組みを構築しました。
さらに動画広告では、同社の先進的な技術を紹介するコンテンツを配信。視聴者の興味を引きつつ、ブランドイメージの向上にも繋がりました。
最後に
TVer広告は目的に対して柔軟に活用できる広告メニューです。テレビ視聴者に直接アプローチでき、きめ細かいターゲティングやデータ活用も可能になります。
近年、YouTubeをはじめとした動画メディアが飛躍的に普及し、動画広告への需要が高まっていますが、TVer広告も動画広告の一つの手段として、大きな可能性を秘めています。
また、2024年7月に開幕するパリ五輪のほぼ全ての競技の全種目をTVerでライブ配信する予定となっているため、さらなる視聴者数の増加が期待され、TVerならではのコンテンツ配信が新たな取り組みが行われています。
今回は、2024年要注目の「TVer広告」の紹介をさせていただきました。
TVer広告を活用する際は、ターゲット層や広告の目的に応じて適切な戦略を検討することが必要となります。
動画マーケティングの新しい選択肢として、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。
TVer広告の実施の流れや料金体系などご相談については、ぜひお気軽にお問合せ頂ければと思います。