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新聞折込チラシの配布方法は?特徴から効果的な配布のコツまで徹底解説

 新聞折込チラシは各家庭に直接届くため、見てもらうことができる可能性が高い広告媒体です。その媒体についてどのように活用していけば良いのか、興味を持っている販促担当者なども多いのではないでしょうか。

 チラシをただ無計画に制作し配布をしたとしても、期待した効果を得ることができない場合もあります。こちらの記事では新聞折込チラシの特徴を踏まえたうえで「具体的な配布方法や費用の目安」「効果的な配布方法」などについて解説します。

 下記は新聞折込チラシが配布されるまでの流れです。チラシを配布することを計画して、それを発注するまでにいくつかの手順があります。この記事ではスケジュールやどこに頼めば良いのかもご案内しています。

新聞折込チラシはどのように配布されるのか

※チラシが配布されるまでの流れです。効果、手順、どこに頼むのか。効果を上げる上での注意点を見ていきましょう。


1. 新聞折込チラシとは?その効果とは?


 まずは、手順の前に新聞の折込チラシにどのような効果があるのかについて詳しく見てみましょう。


1-1.新聞折込チラシの特徴

 新聞折込チラシとは、月極で購読して宅配する契約している家庭に毎日届けられている新聞の間に挟み、新聞と同時に届ける広告です。自社の折込チラシを新聞に挟み込んで配布してもらう場合、希望する新聞の種類や配布エリア、日付けといった条件を自由に指定できます。(新聞の発行自体がない新聞休刊日は新聞も宅配されないので、折込チラシも配布できません。)たとえば、新規オープンする店舗の周辺地域に限定して配布することも可能です。折込チラシのサイズも自由に決めることができますが、料金がサイズ別で異なっていたり、希望しても対応してもらえなかったりする可能性があるので注意しましょう。

  新聞折込とポスティングでチラシを届ける場合の特徴もまとめてみました。

新聞折込とポスティング
 状況や内容によってうまく使い分けることが必要になります。

 

1-2.新聞折込チラシで集客するメリット

 マイボイスコム株式会社が20205月に行った調査「新聞の折込チラシの閲覧」によると、新聞購読者の9割弱が「折込チラシを見る」と回答しています。この結果からも、新聞の折込チラシは印刷し配布をしたら高い確率で消費者にリーチすることが期待できます。

チラシを見る人

 参考:マイボイスコム「新聞の折込チラシの閲覧に関するアンケート調査(第4回)」

 また、折込チラシは予算や目的に応じた配布部数やエリアなどを自由に設定できるうえ、確実に各家庭に届き、店舗周辺の人々に対しての効率的な情報発信となり、それによる集客が期待できます。予算などに合わせて柔軟な販促活動ができる分、無駄も出にくい点はメリットです。また、新聞・折込チラシともに自ら望んで自宅に届けてもらっている広告であり、高い注目度と信頼性があるメディアであると言えます。

 

1-3.新聞折込チラシのデメリット

 新聞は実際に購読者のなかで選別して情報を届けることはできないことから、ターゲットを詳細に設定した配布が難しいという点はデメリットになります。新聞の購読者の年齢層を想定したうえでの折込チラシ作りが必要になります。年代としては50代以上の行為者率が高い、という特徴があります。

新聞閲読行為者率

 また、新聞折込チラシはサイズの自由度が高いものの、伝えることができるのはあくまでもそのサイズ内で掲載できる情報量のみです。そのため、伝えたい内容を限定しなければならないなど、物理的限界があります。さらに、折込チラシが大量にある日はほかのチラシに埋もれて気づかなかったりすることはあるかもしれません。配布をするにも情報の内容によってどの日に配るのかは慎重に考える必要があります。

参考:総務省 令和3年版情報通信白書(PDF版)


 

2. 新聞折込チラシを配布する3つの方法(誰に頼むのか)

こちらでは、新聞折込チラシを配布する3つの方法について紹介します。

チラシを配る場合のパターン

2-1.その1.新聞販売店に折込チラシの配布のみ依頼する

 折込チラシの配布方法のなかで最もコストの節約ができるのは「自社で折込チラシを制作・印刷し、新聞販売店にはそれを配布してもらうことのみを依頼する」という方法です。ただ、新聞販売店は配布可能エリアが近隣のみと限定されており、広範囲に配布したい場合は複数の販売店・エリアに持ち込まなければなりません。結果的に、労力・費用どちらも余分にかかってしまいます。また、折込チラシには一定の取り扱い基準があるため、製作したチラシの内容次第では配布さえしてもらえないので注意が必要です。

 例として、「固定電話番号が明記されていない」「内容が不明確」「広告主の所在地や事業者名が記載されていない」といった折込チラシは基本的に取り扱ってもらうことができません。(他の広告も同様ですが責任の所在がはっきり示されたものでなければ受け付けてもらえません。)取り扱い基準は各社で違いますが、前もって原稿などをもって、配布が可能化は事前に確認をすると良いでしょう。自社による折込チラシ制作・印刷を行った後で配布ができないという事態もあり得るので、取り扱い基準を事前に確認するようにしましょう。

 

2-2.その2.新聞折込チラシの専門会社に制作から配布まで依頼する

 チラシ製作・印刷・配送・配布すべてをまとめて依頼できるのが新聞折込チラシ専門会社です。この方法であれば、時間がかかりやすいチラシ製作や印刷といった手間が省け、希望するターゲットが住んでいる広範囲のエリアに配布することもできます。専門会社なので折込チラシのデザインやサイズなどについても相談が可能です。また、目的に合わせてどの範囲まで配布するべきなのかについても、最適な方法を選ぶことができます。事前の注意事項や、効果を上げるためのアドバイスももらうことができるかもしれません。配布の部分についてはノウハウを持っている会社が多いので、初めて実施する場合は専門会社に相談することをおすすめします。

 折込チラシの効果をしっかりと得るには、さまざまな新聞のなかからどの新聞で配布するのかを選ぶのかも重要です。折込チラシ専門会社はどの新聞が最も部数が多いかといった情報も把握しているため、最大限の効果を得ることが期待できます。ただ、プロの目線から的確なサポートを受けることができる分、コストが上乗せになる点は注意しなければなりません。
 

2-3.その3.印刷会社や広告代理店に制作から配布まで依頼する

 印刷会社や広告代理店のなかにも、新聞折込チラシの製作から配布までを請け負っているところがあります。まとめて任せることができるのであれば、それぞれの作業を別々に依頼する必要もなく、手間がかかりません。ただ、折込チラシの製作や印刷は印刷会社や広告代理店が行ったとしても、配布を折込チラシ専門会社に任せてしまうというところも少なくありません。

 そのようなケースでは、場合によっては印刷会社(あるいは広告代理店)と折込チラシ専門店どちらにも費用を支払うことになり、内容によっては高いコストを払うことにもなります。また、折込チラシ専門会社に配布についての細かな確認をする必要があった場合、希望していた配布日に間に合わないなどの問題が発生する可能性がないとはいえません。そのため、印刷会社や広告代理店を通すのではなく、最初からすべてを一括で任せることが可能な折込チラシ専門会社に依頼するほうがコストを抑えやすいということが構造から言えるでしょう。

 印刷会社や広告代理店に、ブランドの管理などを委託している場合は、まとめて依頼するメリットがありますが、数値的な効果や、コスト面での圧縮を考えているようであれば、新聞折込チラシの専門会社に依頼することを検討しても良いでしょう。

 

3. 新聞折込チラシの配布にかかる費用とスケジュールは?

3-1.新聞折込を配布するときに掛かる費用は「制作費」「印刷費」「配布料」

 新聞折込チラシにかかる費用は、主に「チラシ制作費」「印刷料」「配布料金」です。チラシ製作費はサイズやデザイン、印刷方法によって変わります。たとえば、チラシの製作費は、B4サイズで両面制作する場合で6~10万円が相場になっています。(素材があって、それを構成するだけの制作の場合です。)印刷費はチラシのサイズ・紙質・枚数などによって変わり、両面フルカラーでB4サイズで1万枚を印刷する場合で3万円が相場です。配布料金についてはチラシのサイズ、配布エリアなど条件によって異なり、一般的に多いA4サイズで1枚あたり35円が相場になっています。

新聞折込を配布するときにかかるコスト

 印刷する部数を増やせば1枚あたりの単価を下げることができることがありますし、急に印刷したい!というように時間のないなかで制作を急いだりするとコストが上がったりします。コストを重視するのか、期間を重視するのかは条件に変わりますので、制作・印刷・配布に関わるパートナーに目的をしっかり伝えて、一番ベストバランスを選べるように進めていきましょう。

参考:折込広告・折込チラシの配布料金について(2021年10月時点)

 

3-2. チラシを配布始めるときにはまずB4サイズからはじめてみよう


 新聞折込チラシの一般的なサイズはBサイズとなり、なかでも推奨されているのはB4サイズです。これは新聞のサイズが1ページあたりB3規格で作成されており、投函される際に半分に折りたたまれる場合が多いことと関係しています。料金もサイズが大きくなるに連れて、費用が掛かります。まず始めるときはB4サイズから検討してみるといいでしょう。(全体の7割近くはB4サイズのチラシになっています。)

チラシのサイズの比率


3-3. チラシを配布するまでのおおまかなスケジュール

 先にご説明した通りチラシをゼロからつくるのか、もう原稿があるのものを印刷して配布するのかでスケジュールは変わってきます。スケジュールを考えるときはチラシを配布したい日付から、「チラシを(各地に)納品しなければいけない期日」→「印刷に掛かる期間」→「原稿の入稿が必要な期日」→「制作に掛かる期間」というように逆算してスケジューリングします。この期間を短くしてしまうと、制作のコストや、印刷のコストが上がってしまうケースもあるので、できるだけ、余裕をもって進行するようにしましょう。(もちろん中身に間違いも起こりやすくなります。余裕をもった進行が制作の精度も高めることにつながります。)

sukejyu-ru


 

4. 新聞折込チラシを効果的に配布するコツ(実際の効果はどれくらい上がる?)

 新聞折込チラシはターゲティングが難しいため、無計画に配布すると期待した効果を得ることができません。

 実際にチラシの効果としての実例(反響率)を下記に上げます。


 ・化粧品店舗 B4サイズ 150,000枚の配布 「試供品プレゼントチラシ」 回収:78枚 反響率0.052%

 ・カフェのチラシ B4サイズ 16,700枚の配布 「10%OFFのクーポン」 回収数:82枚 反響率0.491%

 ・千葉県のSCのチラシ B4サイズ 176,000枚の配布 「100円チケット」 回収数:662枚 反響率0.376%

 ・金融機関のチラシ B4サイズ 2,000,000枚の配布 カタログ進呈 回収数:153件 反響率0.008%

 ここで数字を示したのは、チラシを配れば反響がこれくらい得られる(これくらいしか得られない)ということではなく、例えばこのような反響が得られるという実例です。ご自分のビジネスにどうしたら注目してもらえるのか。どうしたら高い反響を得られるのかは、様々な要素を工夫することで高めることができます。どんな内容のチラシが自分の家に届いたら行動を起こしてくれるのか、消費者の気持ちになって考えて情報を届けましょう。

 特にチラシに掲載する「インセンティブ」の表現は行動喚起をするために重要な要素です。同じ「10%の値引き」という表現でも、言葉の使い方や期限の設定の仕方によって回収数に大きく影響してきます。あなたのビジネスをいかに魅力的に見せるか、という部分はもっともよく考えなければいけない点です。ただ見せかけのお得情報を準備するのではなく、消費者の方の”生活のたのしみ”や”うれしい気持ち”をどのようにしたら作ることができるのか、という観点で内容を考えてみて下さい。使い古されたインセンティブの内容でも新鮮な気持ちで消費者の方のココロを動かす表現がきっとあるはずです!

 また、チラシの掛けた金額と反響の数だけを見て投資対効果を測って結果のその時の数字だけを見ては、有効性について見誤る可能性があります。一度あなたのビジネスを体験すれば、また来てもらうことができるきっかけを作るのが新聞折込チラシの効果と考えるのであれば「新規客の獲得」を目的に初期投資と考えて計画してみましょう。チラシを見て来てもらうだけではなく、来てもらった人にどんな体験を提供するのか。どのようにあなたのビジネスを気に入ってもらうのかまで考えて、チラシを活用することが重要です。

 できるだけ効果的に配布するためにはコツを押さえていきましょう。ここでは効果的な配布方法の3つのコツについて紹介しましょう。

 

4-1.配布するエリアや曜日を厳選する


 新聞折込チラシは配布する曜日、エリアを希望通りに設定できる自由度が魅力です。しかし、多くの人にチラシを見てほしいからと必要以上に配布するとコストがかさんでしまう可能性があります。また、せっかく配布をしても商圏外だった場合にはターゲットが来店する可能性が低くなるのでもったいないです。折込チラシの効果を得るためには配布するエリアを商圏内に限定し、住人層などを考慮したうえで選ぶ必要があります。

 たとえば、若い世代向けの商品を売り出すのが目的で、ターゲットは2030代だったとします。もし実際に配布したのが、50代以上が多く住むエリアだった場合、チラシを見たとしても商品に興味を持つ可能性は低くなってしまうでしょう。売上アップにつながったとしても、注目してほしい2030代の新規顧客を増やすという目的を果たすことができません。さらに、週末であればゆっくりチラシを見る時間が作りやすくなるので、配布する曜日についても注意するのが重要です。下記のグラフは「新聞折込チラシの曜日別構成比」を示したものです。

曜日別構成比

 曜日別のチラシの枚数は傾向として、土曜日がもっとも多く、月曜日がもっとも少なくなっています。週末の行動を喚起するために土曜日の朝刊でチラシを届けるのは理にかなった選択ですし、月曜日に入るチラシが少ないので、そこでチラシが目立つようにチラシを配布するのも一つの選択です。あなたの届けたい情報はどのタイミングに届けるべきなのか、曜日の選定は慎重に行いましょう。


 また、新聞折込チラシは受け取り手が、見ることが習慣化していることが多い媒体でもあります。 「今日は水曜日だからあのスーパーのチラシが入るな・・・」とか。「今日は金曜日だからユニクロのチラシが入っているはず!」とか。「週末は家電店のチラシでも眺めるかな」などと、チラシが届く曜日を見る側が把握しており、見ることが習慣化していることがあります。下記に示しているグラフはチラシが業種別にどの曜日に配布されるのかの傾向です。配布のタイミングを選ぶときの参考にしてみて下さい。

 

業種別の折込曜日

 

4-2.オンライン広告も併用する

 新聞折込チラシは、基本的に新聞の購読者が見るものであり、そのほかのターゲットに情報を届けづらいというデメリットがあります。その解決策として「オンライン広告」の併用が効果的です。また、新聞購読者は年齢層が高く、インターネットの利用者は若い世代が多い傾向があります。オンライン広告の併用は、新聞折込チラシだけでは難しい「幅広い年齢層のターゲットに対するアプローチ」を可能とする方法です。

 読売新聞と流通業界大手のカインズによる共同調査「小売業、通販業における広告効果測定調査」では、新聞の折込チラシとオンライン広告の併用により、売上が3.5倍に伸びていることがわかりました。ちなみに、折込チラシのみを実施した場合でも売上が2.3倍に伸びたものの、オンライン広告のみを実施した店舗では売上の向上がほぼなかったことがわかっています。

 わたしたちでも、新聞折込チラシと、オンライン上の広告でどのような見られ方なのか、またどういった行動を促すものなのかを調べたことがあります。下記がそのデータです。

チラシを見てお店に行く

 チラシを見てお見せに行く、という行動は起こりやすい、ということがわかっています。ただし、新聞だけでは届かない人がいるので、「両方を届けたい情報によって使い分ける/併用する」ということが重要なことです。チラシにはチラシのメリットが、オンラインの広告にはその広告の持つ特徴があります。うまく状況によって使い分けをして、効果を上げられるようにしましょう。 

 

わからないことは、広告代理店や折込広告専門会社に相談してみましょう

 折込チラシは掲載できる情報量が紙のサイズ分のみであるため「そのなかでどのように訴求力が高いデザインで制作できるのか」「配布エリアやタイミングをどのようにするのか」が重要になります。特に、ターゲットに来店や商品チェックなど行動喚起したい場合、それが伝わるように明記した折込チラシでなければなりません。もし、車内リソース不足によって自社で対応するのが困難な場合は、折込チラシ専門会社に依頼するのがおすすめです。

 折込チラシ専門会社では最新データやこれまで培ってきたノウハウを活かした効果的なアドバイスをしてくれます。「株式会社オリコミサービス」は新聞折込チラシの豊富な実績があり、マーケティングから折込チラシの手配までオールインワンで依頼することが可能なので便利で安心です。また、折込チラシ以外にもデジタル手法についても強く、幅広い販促活動をしたい場合に頼りになります。 


 折込チラシは多くの新聞購読者が目を通しており、高い訴求力がある広告媒体です。ただ、購読者の特定ができないことからターゲティングが難しいという問題があります。そのため、新聞折込チラシの内容や配布エリアなどをうまく見極め、より幅広い年齢層の人に注目してもらうためにオンライン広告を併用するのが効果的です。自社で対応するのが難しい場合は、豊富な実績やノウハウを持つ私たち「オリコミサービス」にもぜひご相談ください。

 こちらの記事でご紹介したもの以外にも、多くのデータを持ち合わせています。お気軽に下記からお問い合わせいただけたらと思います。

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